「だから,日本の深夜アニメはつまらない」ガンダムの父・富野由悠季氏の講演をムービー込みで掲載

http://www.4gamer.net/games/043/G004340/20080213051/

ガンダムの父がロボットもの嫌いだった、というのは周知の事実なのかもしれないけれど、僕にとっては初耳。「ロボットものを“ツール”として利用」だなんて。それだけで、このヒトに対する興味がぐっと深まる。

カルチャーミックス論:

データですべてが成り立つ技術を手に入れられたのは,まずもって西洋文明の成果だったと思います。我々は,このように開発された技術を使って,今後の芸術活動,情報活動,そしてビジネスをも展開していかなくてはいけないわけです。
その中では,欧米の一神教の文化に,我々アジアの文化を重ね合わせていくのがとても大事なことだと思います。

映像表現だけでなく、研究だって文化や慣習に裏打ちされている。研究の文脈で、どのようなカルチャーミックス論が考えられるのか...思考があっちこっちにとんでまとまりがつかなくなったので、とりあえずメモだけでも。

つまり作品を発表する,表現するということの根本的な意味は,100万人に伝わる言葉遣い,100万人に伝わる表現方法を,スキルでもってアピールしないかぎり,絶対に伝わらないということです。

100万人は、重い。しかし、こういう気概を持って表現しているヒトがいることに勇気づけられる。

(制作サイドとスポンサーサイドの対立について問われて) この解決については,基本的にあり得ないと思います。あり得ないことがまさに人の世なのです。これはかなり一般的に敷延できる問題なので,その悩みは ——申し訳ありません——抱えてください。抱えて,それを作品にすることで吐き出して,なんとか自分がうつ病にならないよう努力してください。

ありふれた話題だけれど、この方がいうと凄みがある。

Zガンダム」を作ったときに思ったのですが,あのとき,「いつまでもアニメを見ているんじゃない」というのをテーマにして作品を作ったわけです。(略)
「PCを使うのがカッコいい,CGを使うのがカッコいい,だからカッコいいままにしておけばいいだろう」と考えているオペレータが多いからこそ,つまらない作品が出来るんだと。

こちらも後半は、よくある話。でも、やはり前半からつづくと凄みがちがう。